マイ・フェア・レディ 特別版MY FAIR LADY  
  ようこそ、ヒギンズ教授の発音体験レッスンへ♪

皆さんもタイトルぐらいはご存知のMy Fair Lady”。、オードリー・ヘップバーンの代表作品のひとつでロマンチックなコメディです。
●イライザ:イギリスの下町娘。ださーい方言をしゃべる泥臭い女の子。
●ヒギンズ教授:音声学教授。イライザの方言を矯正し、レディに仕立て上げるという賭けをし、イライザに特訓をほどこすが・・・レディに仕上がるんでありましょうか?タイトルどおり、特訓風景を体験していただきま〜す。

★[ai]の発音
イライザの発音は、いわゆるコックニーの英語と呼ばれる俗語っぽい英語です。日本語で表現するならば、「ほんだでよー、花買ったってちょ!」(すみません。土着の名古屋っ子なんで、名古屋弁風になってしまいました。ま、こういった表現をしている限りレディにはなれませんて。という英語です。

“The rain in Spain stays mainly in the plain.”「スペインでは、主に平野に雨が降る。」(ざっくり訳してこんな感じ。)
あまりおすすめしたくないけど、発音記号が表記できないので、カタカナで表現しちゃうと、

ザ レイン イン スペイン ステイず メインリィ イン ザ プレインと通常発音するところ、イライザは
「ザ ライン イン スパイン スタイズ マインリィ イン ザ プラインとなってしまう。

[h]の発音
これも日本人には難しいかもしれない発音です。
日本語は基本的に音の高低はあっても、一つ一つの発音にアクセントはない言語なんですね。たとえば[h]なら、h-a h-i h-uといった具合にハァ、ヒィ、フゥ...と[h]にアクセントはなく、軽いフに母音のア、イ、ウがついて「ハ」「ヒ」という発音になります。

ヒギンズ教授にご登場願いましょう。

ヒギンズ教授。ろうそくを用意し、イライザを呼ぶ。
“Every time you pronounce the letter "H" correctly, the flame will waver, and every time you drop your "H" the flame will remain stationary.”
(いいかね、"H"という文字を正しく発音するといつも、ろうそくの炎は揺れる。もし、君が"H"の音を落とすと(Hを発音できないと)炎は揺れないまま静止している)

"Now listen carefully. "In
Hartford. Hereford and Hampshire hurricanes hardly ever happen." Now repeat that after me."
(では、注意して聞きたまえ。「ハートフォード、ヒアフォードとハンプシャーでは、これまで台風はほとんど来ない」。では繰り返して)                       
 DVD:”My Fair Lady”より

Eliza:″In 'artford, 'ereford and 'ampshire, 'urricanes 'ardly hever 'appen... "
(イン アートフォード、イァフォード アンド アンプシャー、アリケーン アードリィ ヒィヴァー アプン)と見事に[h]の落ちた発音でヒギンズ教授の台詞をリピートしています。
当然ろうそくの炎は揺れずに静止したまま。これ、結構hの発音矯正に効果大ですよ。皆さんもろうそくを用意してぜひやってみて下さい。
[h]の発音が日本語的に弱いとろうそくの炎は揺れません。hに力を込めて、ろうそくの火を消すように「ふっ」と発音しましょう。
※注:くれぐれも周りに燃えやすいものを置かないでトライしてね。おうちが燃えたらシャレになりませんから!(笑)
ヒギンズ教授のレッスン一日目はいかがでしたか?
つまんない?疲れた? ま、そうでしょう、そうでしょう。でも、言葉って相手に伝わらなかったら意味ないでしょ?いくら一生懸命発音しても、雨をラインと呼んでは相手は理解不能なわけです。「一字違えば大違い」ってやつです。だから面倒でも発音は大事なんですよ。

この退屈きわまりない発音のレッスンをこの映画ではコミカルかつリズミカルに楽しく見せてくれます。こんなところにも映画の魅力を感じてしまうANNEってマニアックすぎますかね?